「うまるちゃん」から不穏に漂う「イカ娘」臭が半端ない件について

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20151102-ikaumaru
うまるちゃんの原作最新話を読んだが、私はこの作品の未来がとても不安になった。それは「うまるちゃんがイカ娘と同じ道をたどるのではないか」という事だ。

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作品紹介

その前に、侵略イカ娘(以下イカ娘-ダジャレではないぞ)と干物妹!うまるちゃん(以下うまるちゃん)について簡単な紹介をしよう。

イカ娘は既刊20巻(2015年現在)、アニメが2クール放映されていて、かわいい主人公イカ娘を中心とした、一話完結型の日常ドタバタコメディだ。

一方、うまるちゃんは既刊6巻(2015年現在)、今年はアニメ化もされ評判もよく、今年一押しの作品である(グッズの売り上げが特に好調らしく、私も密かに数点購入している)。内容はこれも、かわいい主人公うまるちゃんを中心とした、一話完結型の日常ぐうたらコメディである。

そして、どこがどう不安かというと……先に結論を述べよう。それは「ネタ切れ」だ。

作者自身が作り出した人気コンテンツを、「どのようにして継続させてゆけばよいのか?」と路頭に迷っている感じが、漫画からヒシヒシと伝わってくる。それは退屈を通り越して、私に心苦しさをもたらす‥‥‥コメディを読みながらである

何度でも言おう。イカ娘は私にとってもはや、コメディの皮を被った悲劇ドラジェディ悲しいお話なのだ!

そして、そのネタ切れを原因とするトラジェディ臭が、うまるちゃんからも発せられ始めた。本音をいえば、その兆は既にあったのだが、うまるちゃんへの愛深き、愛ゆえに、見て見ぬふりをしていた。

ネタ切れの原因は何?

それは安易なキャラ属性に頼った、使い回された展開のみによって、話が作られている事が原因だ。ここで勘違いしてほしくないのは、キャラ属性に頼った話作りが悪いと言ってるわけではない。

キャラ属性を使うと言う事は、いわば予定調和。だから見ている側は安心して作品の世界に入ることが出来る。ブラックジャックが権力に媚び、無責任な医療を行えば読者はどう思うだろうか?

ブラックジャックという自由奔放なイメージのキャラでさえ、ブラックジャックという決められたキャラの範囲内で行動することを、読者は無意識に期待している。

だが、しかぁーし。

同じシーンを何度も使い回してはダメだ。年寄りの昔話女の人間関係の話男の武勇伝はなぜ退屈なのか?

理由は何度も同じ話をするからだ。そして、それは漫画やアニメなどの媒体が変わっても同じなのである。

私が心苦しい理由

それは作者の使い回しに対する、後ろめたさが、背後に透けて見えるからだ。開き直って、そのまま使い回してくれれば、私も思う存分非難できるのだろうが、微妙に、申し訳程度に変えてあるのがまた涙ぐましい

だが、話を広げようにも、作者の話を作るための引き出しが少ないために、話が広げられない‥‥‥

ちょっと熱くなってしまった‥‥‥イカちゃんとうまるちゃんへの愛ゆえにだろう。聖帝サウザーも言ってたじゃないか(なんか寒いラノベのような比喩だな)。