寿命が短いと思う職業ランキング

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私は漫画家を目指している。そして、漫画家の自伝漫画を読むことも、漫画家になるための研究の一環としてやっている。理由は、巨匠達がどのような考えで人生を歩み、漫画と向き合っていたのかを知りたいからだ。そして私が気づいたことは‥‥‥

「漫画家って寿命みじけー」という事だ! 巨匠達の思想よりも、漫画家という職業があまりにも短命すぎる事にとてもショックを受けた(笑)

早死にした漫画家でまず名前が出てくるのはこの3人だろう。

手塚治虫(享年60)
藤子・F・不二雄(享年62)
石ノ森章太郎(享年60)

漫画文化の根幹を作った3人が揃いも揃って早死にだ。他に漫画家のインタビューなんかを見ていても、「友人が体を壊して引退した」とか「自分自身の体が限界でもう漫画が描けない」といった話は枚挙にいとまがない。しかも、そういった話をどこか誇らしげに、嬉しそうにも見える雰囲気で話をしているので、救いようがない。

私は巨匠達のようにすばらしい漫画を描きたいので、多くのことを巨匠の作品から学んでいるが、早死にだけは学ぶわけにはいかない。

漫画家以外にも、どのような職業が早死にかを調べ、その共通点を見つけ出せば、自分の寿命を少しでも伸ばせるのではないかと思ったので「寿命が短いと思う職業ランキング」を簡単にネットで調べてみた。

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早死にする職業ベスト10(日刊SPA編)

勝手に引用をしておいて申し訳ないが、ゴシップ雑誌SPAからの引用なので、話半分に読んで貰えるとありがたい(笑)

「早死にする職業ランキング」2013.07.16付(http://nikkan-spa.jp/472254)の記事によると、「寿命を決める要因は遺伝、食生活、運動習慣などが知られているが、事故をなどを除いた場合の職業が寿命に与える影響は主に『裁量権の有無』、『過重労働・暴飲暴食』の二つだ」という事だ。

私なりの解説を少し入れる。
1,裁量権の有無
これは自分で自分の仕事をコントロールが出来る決定権を持っている人ほど、寿命が長い傾向であるという事だ。上司、客、株主から自分のペースを乱されて仕事をするよりも、自分のペースで仕事をやったほうがストレスが少ないことは容易に想像できる。

2,過重労働・暴飲暴食
これも当たり前といえば当たり前だ。漫画家のような不規則で、ずっと座っている職業が体にいいわけがない。原稿明けの暴飲暴食などもってのほかだと言える。

SPAは「統計的に『早死にする職業ランキング』を示すことは不可能」と記事中で述べながらも、「健康状態が心配と思われるランキング」を発表している。(いい加減な記事ばかり書いている印象があったが、いっちょ前にエクスキューズの表現を使ったりしていて、意外と真面目なんだと感心してしまった 笑)

【健康状態が心配と思われる職業ベスト10】

1位 大手広告代理店の営業
2位 IT企業の下請けSE
3位 チェーン飲食店店長
4位 若手官僚
5位 病棟勤務の看護師
6位 タクシー運転手
7位 LCCの客室乗務員
8位 自衛官
9位 公立学校の教員
10位 トラック運転手

すべての職業が精神的、肉体的にも過酷だと容易に想像できる。大手広告代理店などは激務に加えて、接待による不規則な生活が寿命を縮めてしまうのだろう。

九条太輔が考える寿命が短い職業

格闘家、力士、戦場カメラマンなど短命なイメージの職業は、挙げ始めるとキリがないので、九条太輔が興味があり、自分がしてみたい職業のなかで寿命が短そうな物をピックアップした。

ラーメン評論家(フードライター)

私は若いころサッカーをやっていたので、ラーメン大盛り、チャーハン大盛り、餃子二人前などを食べても胃が痛くなるなんてことは一度もなかった。よく胃がもたれないなと母親が感心していたのを覚えている。しかし、20代を過ぎ、ラーメンを腹一杯食べると、腹の調子が悪くなったり胸焼けがしたりする。

だが、毎回ラーメンを食べたら調子が悪くなるわけではない。ジムなどにちゃんと通い、体をよく動かしていると、ラーメンやファーストフードを人並みに食べる分には問題ない。しかし、デスクワークばかりしていて、体がなまっている時にラーメンのような重い食事を食べると、体の調子が悪くなる。

私はラーメンが大好物だが、毎日ラーメンを食べ、それを記事にしなければいけない生活を考えただけでゾッとする。10代の時なのであれば理想の職業にも思えるが、一生の職業として考えると、過酷さは計り知れない。実際に著名なラーメン評論家も若くして命を落としたというニュースをたまに耳にする。ラーメン評論家はまさに命がけの職業だといっても過言ではない。

もし、ラーメン評論家になるのであれば、ラーメンと同じくらい、体や栄養学の知識を身につけて自衛しなければいけないだろう。ラーメンにはどのような成分が入っていて、どうすれば体へのダメージを最小に抑えることができるかとか、体のどの部分ケアをより重点的に行わなければいけないとか。

漫画家

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(C)水木プロダクション・水木しげる

漫画家では、異例の長寿を全うした水木しげる(享年93歳)のエッセイ漫画から引用した。手塚治虫、石ノ森章太郎との仕事に対する考え方の違いがおもしろく描かれている。

個人的な考え方ではあるが、漫画はアニメーションのように分業制にして作っていくべきだろう。現在でもアシスタントありきで漫画制作は行われているが、アニメーションほど分業制度がしっかりと作られているとは思わない。

漫画は総合芸術なので漫画家がすべての仕事を出来る必要性はあると思うが、漫画を作る上で漫画家がすべてをやるべきではないと思っている。

現在は幸いなことにパソコンを導入すれば、漫画制作における肉体的負担を劇的に軽減させることが出来る。そしてデスクワークの危険性なども議論されるようになり、研究者によっては「デスクワークは喫煙よりはるかに健康リスクがある」という主張まであり、我々はその情報を知ることが出来る。何が言いたいかというと、手塚、石ノ森の時代と比べると、各々の意識によってより高度な自衛が出来るようになったという事だ。人生でやりたいことをしながら、デメリットを今までの時代よりはるかに抑えることが出来る。

漫画はすばらしい表現媒体であると同時に、作り手にとって最も過酷な表現媒体であるとも思っている。人生において、没頭することは大事であるが、それは生きているからこそだ。体に気を遣うくらいの余裕は常に残しておきたい。

私の好きな漫画家で江川達也先生がいる。「まじかる タルるートくん」「東京大学物語」が大ヒットして大金持ちになり、渋谷の一等地に数億の家を購入した、まさに成功した漫画家の典型だ。

江川先生は近年、漫画を描くといいながらあまり真剣に漫画を描かずに、テレビに出たり、過去にヒットした自分の権利ビジネスで生計を立てているようである。ファンとしては寂しいが、このような生き方が漫画家として最も賢い人生なのかも知れない。テレビで見る限りはとてもお元気そうで、手塚治虫よりも短命である、などという事はよほどのことがない限りないだろう。

長生きするためには

ありきたりではあるが、ストレスをためずに、粗食で、体を適度に動かし、人生を楽しむ事が長寿の秘訣であることは間違いないだろう。その逆の要素を強制的に強いられる職業に就く人間は短命になるのも必然だ。もし自分がそのような職業に就くのであれば、しょうがないと開き直らずに、少しでも長寿の妨げになるような要素を、出来るだけ減らす工夫はするべきだろう。

私自身もデスクワークで飯を食っていく覚悟なので、体を常に気遣いながらがんばっていきたい。